モンゴルとのかかわり
2003年から仕事の関係で モンゴルと関わることになりました。その辺の事情についてはこのサイトの「旅行記~モンゴル」をご覧下さい。 何度も訪問しましたが、なかなか時間が取れずアマチュア無線の方々と交流する機会はありませんでした。2008年9月に交流をしていたモンゴル国立農科大学(Mongolian State University of Agriculture) の創立50周年行事に招待されて訪問しました。この時は比較的自由な時間が取れることがわかったので、モンゴル・アマチュア無線協会(Mongolian Amateur Radio Society - Монголын радио сонирхогчдын холбоо) のホームページを探し出しました。残念ながらホームページはモンゴル語のみなのでよくわからず、とりあえずそこに掲載されていた JT1BV のメールアドレスを QRZ.com で捜し、連絡を取りました。すぐに返事が来たのですが、残念ながら彼は滞米中で、 代わりに JT1CD を紹介してくれ、段取りを取ってくれることになりました。
モンゴルのアマチュア無線事情
モンゴルには右の写真に示したように10 のコールエリアがあります。 日本から比較的近いので、聞こえたら先ず間違いなく交信可能です。しかし、いままでプリフィックスは JT1 としか交信したことがありません。1 エリアは人口の5割以上が集中する首都ウランバートル圏ですからやむを得ないのかもしれません。 現地で聞いた話なので正確な数字はわかりませんが、モンゴルにはウランバートルに 10 局ほどのアマチュア無線局があるだけで、それ以外の地域には移動運用する局がごくまれにあるだけなのだそうです。
モンゴルアマチュア無線協会訪問
約束をした 9 月 14 日に電話で連絡をすると JT1CD Khos さんがホテルまで車で迎えに来てくれました。協会は元々は Mongolian Telecom が入っていたビルの1階にある無償で借りている1室にあります。そこにはクラブ局 JT1KAA 設置されており、
QSL ビュローも兼ねています。協会には8名の方が迎えてくれ、モンゴルの伝統に従って馬乳酒とそれの蒸留酒であるシミーン・アルヒで乾杯をしました。ちなみにアルヒは自家製でした。
無線局は KenwoodのTS-50S と TS-440、それに自作のリニアアンプからなるこじんまりとした構成です。リニアアンプはロシア製のセラミック3極管 GU-43 を使用したしっかりとした作りでした。アンテナはビルの屋上に設置した 14-21-28 の 3 エレメント
八木・宇田アンテナと6エレメントの 50MHz 用八木・宇田アンテナでした。
当日は WAEDC コンテストが行われていましたが、ビジターとして JT1KAA のコールで 14MHz で運用してみました。残念ながらコンディションが良くなく、交信は出来ませんでした。
モンゴル語は日本と同じ語族に属するせいか英語は皆さん余り得意ではなく、色んな話を聞くのには結構苦労しましたが、やはり同じ趣味と言うことで楽しい時間を過ごすことが出来ました。 最後にビルの入り口で後から来たもう1名と JT1DN の息子さんも含めて記念撮影をしてから皆さんと別れました。なお、この訪問記は CQ Ham radio 誌の 2009 年 2 月号に掲載されました。