7日目 スペイン セビ-リャ
トリウンフォ広場 |
朝からセビーリャの観光です。まずは王宮(Real Alcazar)へ。抜けるような青空をバックに、カテドラルの風見の塔、ヒラルダ(Giralda)がひときわ高く目立ちます。キリスト教寺院としては世界第3位の
規模だと言うことで、かつてはイスラム教のモスクだったものを13世紀にキリスト教のカテドラルとして使用されるようになりました。側面には細かい彫刻が施され、見事です。そのカテドラルへ入り、市内を一望できるヒラルダに登ることにしました。
緩い傾斜のループ状のスロープを登りますが、34回も回らなければなりません。途中には明かり取りの窓がある程度なので、ひたすら登るより他ありません。でも、70mの高さにある鐘楼まで登るとその見晴らしは見事です。 眺望を思う存分楽しんだ後は、カテドラルの中を見学しました。先ず目を引くのが見事なステンドグラスです。16~19世紀につくられたものです。カテドラルの一角には宝物を展示している場所があります。 黄金と銀、それにまばゆい宝石で飾られた宝物の数々は、かつてのスペインの繁栄を物語っているようでした。 一旦ホテルに戻ることにしました。ホテルがあるサンタ・クルス街(Barrio Santa Cruz)は狭い路地が迷路のように通っています。これは南ヨーロッパの古い町に共通に見られるもので、暑い日差しを避けるためです。日中は40度近くまで 気温が上がりますが、確かにこの地区にいるとひんやりとして過ごしやすかったです。ホテル近くのレストランで昼食をすませ、ホテルで一休みです。 夕方になって、王宮(Real Alcazar)を訪れることにしました。夕方5時過ぎとはいえ、太陽はぎらぎらです。ちょっとガラの悪い二人を王宮の前のトゥリウンフォ広場で写してみました。ホテルでもらった帽子(ソンブレロ)とサングラスが異様に 似合う二人でした。 王宮はイスラム文化を色濃く反映しており、中庭には水をたたえた池が作られています。建物の中から外へ流れ出る細い水路も造られています。建物の装飾は非常に細かい幾何学模様、 所謂アラベスクで見飽きることがありませんでした。王宮の中から庭園へ。うっそうと茂った樹木に囲まれ、あちこちに水場が作られて、涼を演出しています。 中でも、建物の上から一筋の水が噴き出している池は圧巻でした。砂漠の遊牧民だったアラブの人たちの水への憧れを垣間見ることが出来ました。 疲れてホテルに戻り、夕食です。8時になってもまだ明るいのですが、ようやく風は涼しくなってきました。アンダルシア地方、特にここセビーリャの郷土料理として今や全スペインに広がっているタパス(Tapas)食べることにしました。 本来タパスはバールで飲みながら食べる、いわばつきだしのような料理ですので、子供連れでも大丈夫かと思いボーイに聞いたら全然問題ないとのこと。涼しい屋外のテーブルに陣取りました。チーズやオムレツ、豚肉のソテーなど 小皿でいろんなものが食べられるので、子供たちは大喜びでした。もちろんよく冷えたスペインのアンダルシアの白ワインも最高でした。 |
カテドラルをバックに |
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カテドラルの側面 |
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ヒラルダへの登り道の窓 |
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サンタクルス街 |
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王宮の建物の中庭 |
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中庭 |
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王宮の庭園 |
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タパスを食べる |
セビーリャの観光
セビーリャは古代ローマ時代からアンダルシア地方の中心都市でした。8世紀から15世紀までの間、イスラムの統治下になり、この間に多くのモスク(メスキータ)やアラブ風の王宮(アルカサール)が建てられます。旧市街の規模は小さく、 ゆっくり歩いて回るのにちょうど良い大きさです。特にサンタクルス街はレストランやバール、それに土産物屋も多いです。カテドラルの北の方ま、サルバドール教会からレブリハ宮(Palacio de Lebrija)の方まで足を伸ばすと商店街などがあり、 セビーリャの人たちの生活をかいま見ることができます。
アラベスク
イスラムの装飾の総称です。幾何学的な模様の組み合わせで、目を見張るような美しいものが多いです。色の付いたタイルを組み合わせて作ったものは、特に美しいです。