ミラノ到着
6月9日7時半にパリ、シャルル・ド・ゴール空港を出たAF1212便はほぼ時間通りの9時にミラノ・マルペンサ空港(Aeroporto di Milano-Malpensa)に到着しました。余り大きな飛行場ではないので市内の 中央駅(Stazione Centrale)へ行くバスはすぐに見つかりました。ホテルは駅のすぐそばで、ちょっと迷いましたが容易に到着できました。まだ時間が早かったのですが、うまい具合に部屋が開いていてチェックインできました。荷物を置いて一休みして、 市内観光に出かけました。
1日目 ドゥオーモとその周辺
地下鉄の中央駅(Centrale SF)でパスを購入、Duomoへ。1990年に来て以来なのですが、確か地上に出るとすぐに見られると期待していたDuomoが塀に囲まれてよく見えません。その日の夜の催しの準備をしているようです。 ドゥオーモ広場(Piazza Duomo)からはもちろんあの巨大な大聖堂が見られます。前回に来た時はテラスまで登ったのですが、今回は内部を見るだけにしました。1386年から16世紀までにわたって建築された長さ148m、幅91mの大聖堂は見事です。 日曜日なのでちょうどミサが執り行われていました。
ドゥオーモ広場の横からヴィットリオ・エマヌエレ・2世ガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)へ入ります。1877年に出来たこのガレリアは高さが50mあり、豪華な装飾がすばらしいです。日曜日と言うこともあって、 すごい人出です。
ガレリアの中は高級そうな店がいっぱいあります。それぞれ趣向を凝らしたセンスの良いディスプレーは見て歩くだけで楽しいです。
ガレリアを抜けるとスカラ広場(Piazza alla Scala)です。広場の中央にはレオナルド・ダヴィンチの銅像が建っています。この広場に面してあるのがスカラ座(Teatro alla Scara)です。 外観は思っていたより小さくて、地味でした。シーズン中なのですが、残念ながら滞在中には公演がなかったので聴きに行くことは出来ませんでした。
レオナルド・ダヴンチの像 |
イタリアオペラの殿堂 スカラ座 |
お腹がすいたので近くのレストランへ。ピザとオムレツはおいしかったです。暑いのでビールがうまい!
もう一度ガレリアを抜けてスカラ座の横のジュゼッペ・ヴェルディ通り(via Giiuseppe Verdi)を行くとサン・ジュゼッペ教会(Chiesa San
Giuseppe)があるので入ってみます。白い大理石の列柱が美しい教会でした。この通りはブレラ通り(via Brera)につながり、
ブレラ絵画館(Pinacoteca di Brera)に着きます。
サン・ジュゼッペ教会→ 昼食はピザとオムレツ、それにビール |
ブレラ絵画館はブレラ宮殿をナポレオン1世が1809年に美術館に作り変えました。美しい中庭を抜けて広い階段を2階に上がると絵画館の入り口があります。ここはヴェネツィア派を始めとするルネッサンス期絵画の宝庫で、ベッリーニ、 マンテーニャ、ルイーニ、それにラファエロ等々、聞いたことのある画家達の素晴らしい宗教画が並んでいますが、聖書のどの部分の描写だったかはなかなか思い出せませんでした。
ブレラ絵画館 |
スフォルツェスコ城 |
ブレラ絵画館からぶらぶら歩いて行くとすぐにスフォルツェスコ城(Castello Sforzesco)の茶色い城壁が見えてきます。この城は1450年から建築が始まり、ミラノ公スフォrツァ家の住居となりました。 広大な中庭が二つあり、その周囲はルネッサンス様式の回廊で囲まれています。その回廊の一角にロンダニーニ・ピエタ美術館(Museo Pietà Rondanini)があります。この美術館はそれほど広くない空間にミケランジェロの トンダニーニーのピエタ像だけがある不思議な場所です。それほど人も多くなく、ゆっくり鑑賞することができました。 スフォルツェスコ城を抜けると奥はミラノでは最も広いセンピオネ公園(Parco Sempione)に出ます。日曜の午後と言うこともあって、多くの人たちが芝生の上で思い思いに楽しんでいました。さすがに広く、しかも少しずつ登りなので 一番端の「英和の門(Arco della Pace)」にたどり着いた時は疲れてしまいました。
そこから路面電車Tramに乗って、ホテルに戻り一休み。中央駅の中のスーパーで買ったお惣菜とワインで夕食を済ませました。 |
ロンダニーニのピエタ |
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2日目 ポルディ・ペッツォーリ美術館 Museo Poldi Pezzoli と サンマルコ市場 Mercato San Marco
まず、ポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Pordi Pezzoli)へ向かいます。この美術館は17世紀の美しい住居を使っており、ルネッサンス期のボルゴニューネ、ルイーニなどロンバルディア派の絵画が多数あります。 また、ボッティチェッリの「聖母子像」も見られます。やはりこの時代の絵画は宗教画ばかりです。そのほかに工芸品、ステンドグラス、それに時計のコレクションがありました。人が少なく、ゆっくりと見ることが出来ました。 旅先での楽しみの一つは市場を見ることです。その土地での食事を想像することが出来ます。それで、メトロでモスコヴァ Moscova まで行き、サンマルコ通りで開かれているサンマルコ市場 Mercato San Marco へ行きました。ヨーロッパの6月と言えばサクランボの季節です。もちろん買い込みました。こちらのトマトは縦長の調理用の物が多いです。 見た目は非常にきれいで、良く熟しているので買ってみました。しかし、残念ながら甘みも少なくおいしくありません。加工する場合は甘すぎると用途が限られるのでしょうがないのかもしれません。 その他にも日本では余り見かけない野菜が多く売られていました。果物、花もあり結構賑わっていました。 |
サクランボ |
調理用トマトとインゲンマメ |
イタリア夏野菜の定番、ウイキョウ |
赤いエシャロット |
蛇のように長いズッキーニ |
シチリア産の長ナス |
サンタンブロジオ大聖堂 Bsilica Sant'Ambrogio
4世紀から建築が始まったロマネスク様式の教会です。外観は鐘楼が少し目立つ程度で遠くからはどこにあるかわかりづらく、特に正面で工事をしていたので大分ウロウロしました。柱廊に囲まれた中庭はシックで落ち着ける空間です。 内部のフレスコとモザイクによる装飾はすばらしく、特に12世紀に作られた説教台と、祭壇上の黄金をバックにしたモザイク(5世紀)は特に美しかったです。
ミラノでもう一つどうしても見たかったのが、レオナルド・ダヴィンチの「最後の晩餐」です。1990年に来た時は修復中で見られず、サンタマリア・デラ・グラッチエ教会を見ただけでした。今回はネットで予約をしようとしましたが、 すでに8月まで予約が埋まっていました。電話予約は当日のみと言うことで到着した日曜日に電話をしましたが、電話予約は休み、2日目は月曜日で休館日でした。と言うことで、今回も結局見られず、縁が無かったものと諦めましたが、 とりあえず教会だけを見に行きました。
Chiesa Santa Maria delle Grazzie
郷土料理レストラン Il Cérchio での夕食
最後の夜はやはり土地の料理を食べようと言うことになり、ネットで探して中央駅近くで見つけます。トスカナ料理のこじんまりとしたトラットリア、イル・チェルキオ(Il Cerchio)です。 ワインはもちろんイタリアの赤。 料理はミラノ風カツレツ(Cotoletta alla Milanese)と牛肉の煮込み、スカロッパ(scaròppa)を頼みました。
ミラノ風カツレツ |
スカロッパ |
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